有名建築家に依頼して注文住宅が出来るまで

ローコストではないものの、予算ぎりぎりのこだわりの家造り。完成までの苦労話や注意点などをご紹介。2015年8月完成しました。

トイレとお風呂が丸見えです その2



外界からの視線をシャットアウトしたくて壁を作ったのに…

 

これでは台無しです。

 

空を見ながらゆっくりお風呂に入りたい。(半露天風呂的な…)

風を感じながらトイレに座っていたい。(スースーするかな…)

 

なのに…なのに。よりによって丸見えだなんて。

 

落ち込んでいても仕方ないため、設計事務所、工務店とともに解決策を考えます。

 

考えられたのがこちら。

  1. 窓にブラインドやロールスクリーンをつける。
  2. 庇をつける。
  3. 窓を小さくする。
  4. フィルムを貼る
  5. 磨りガラスにする
  6. 壁を高くする。

 

まず1番ですが、これは真っ先に却下しました。

お風呂やトイレを使用する時はブラインドをおろすなんて、全面窓にした意味がありません。

それに使用するたびに上げ下げするのも面倒なので、きっと下ろしっぱなしになってしまうのが目に見えていました。

洗面周りということでカビも気になりますし、掃除も面倒くさいし…。

なしです。

 

 

次に2番。

これはちょっと現実味がありました。

庇を伸ばせば確実に視線をシャットアウトできるからです。

ただ、デザイン面が劣るのと、採光がとれず暗くなってしまうのが避けられないということで、却下となりました。

 

 

3番。

窓が小さくなる、というのは少々語弊があるかもしれません。

天井までの窓から、高さを低くして、まあ言ってしまえば普通の窓になるということです。

これもやはり却下になったのですが、それは、窓を低くしたところで、「肝心な部分は見えてしまう」ことがわかったからです…。

あとは窓を低くした時に抜け感が失われるのを設計事務所はとても嫌がっていました。

なかなか難しいですね。

 

 

4番目。

フィルムを貼っても外が暗いときにはあまり意味がない…。

却下。

 

5番目。

磨りガラスにしたらそもそも庭の意味が…。

却下。

 

そして、最後の6番。

壁をもっと高くしてしまおう。

これは、設計事務所の担当の方は難色を示していましたね。採光面が不安だと。

私も光が入ってこなくなるのは嫌だなあと思っていました。ただでさえ北側なのに。

ただ、主人が「大丈夫だ」と言ったので。

この辺は3D+シミュレーションを駆使して、お風呂の明るさがどのくらいになるかをひたすらチェックしてました。

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 ※画像はお借りしました。

北側からの光は「天空光」と言って、直射日光と違い、角度に左右されにくいみたいです。

そもそも北側の中庭は、真上からの天空光で採光する予定だったので、直射日光の問題は出ないし、壁が高くなると減衰で多少暗くはなるようですが、許容範囲内ということみたいです。

 

そして、壁を高くすることで思いがけず良いことが二つありました。

  1. 子供室も外からの視線をシャットアウトできる。
  2. 壁を高くすることで煙突効果が得られ、風が抜ける。

 

変更前の壁の高さは子供室の窓の下端までだったので、北側の家からの視線はどうしても入ってきてしまっていました。

しかし、今回子供室の窓の上端まで壁を高くすることで、視線もシャットアウトできて、机に座った時に、北側の家でなく空だけが見えるようになったのです。

 

そして、煙突効果。これを主人は狙っていたらしく、通風にも気を遣ったと言ってました。

確かにすごく風が抜けます。

 

 

もはや壁を高くするメリットしか見えません!!

 

追加費用はかかるものの…

 

壁を高くすることになりました!

 

 

決まったら早かったです!

次の日には現場で主人と設計事務所と工務店が打ち合わせをして、

私が次現場に行くとすでに壁は高くなってました。大工さん仕事早いよ!

 

すると全然暗くない!これから壁が白くなるからさらに明るくなるとのこと。

話は本当だったようです。

 

 

 

最終的な仕上がりがこちら!(今日のチラ見せも兼ねて)

切り取られた空だけが見えます。

 

f:id:emalisa:20150905222242j:plain

なんて気持ちの良い空間…!

 

 

この記事を書いていて改めて気になったこと。

それは、この壁の高さ…。

いったい何メートルあるのか…

ちょっと長くなってしまったので次回に続くことにします。

 

 

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